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夏*石
PCB設計ソフトウェア:成功のために正しいツールを選ぶ
記事
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Aug 18.2025, 10:56:50
FR-4素材を使用してプリント基板(PCB)を設計する際、適切なソフトウェアを選ぶことは成功に欠かせない要素です。FR-4は広く利用されている難燃性ガラス繊維エポキシ積層板であり、機能性、信頼性、そして製造適合性を確保するためには精密な設計ツールが必要になります。では、FR-4基板設計に最適なソフトウェアとは何でしょうか。Eagle、KiCad、Altium Designer、OrCADといった人気の選択肢があり、それぞれ回路図作成、レイアウト設計、シミュレーション機能に独自の強みを持っています。本記事では、これらのFR-4 PCB設計ソフトウェアを詳しく解説し、プロジェクトに最適なツール選びをサポートします。 FR-4素材がPCB設計で重要な理由 FR-4はコスト、耐久性、電気特性のバランスが優れているため、PCB製造で最も一般的に利用される材料です。1MHzにおける誘電率は約4.5で、幅広い電子機器用途に安定した絶縁性能を提供します。また、ガラス転移温度(Tg)は130℃から140℃程度と耐熱性にも優れており、多様なデバイスに対応します。 しかしFR-4を用いた基板設計では、高速信号のインピーダンス制御や密集したパッケージの熱管理といった特有の課題に対応できるソフトウェアが必要になります。特に100MHzを超える高速信号や多層基板設計では、ツール選びが性能と信頼性を左右します。 FR-4 PCB設計ソフトウェアに必要な主な機能 FR-4 PCB CADソフトウェアを選ぶ際には、以下の機能を備えていることが重要です。 まず、直感的な回路図キャプチャ機能です。豊富な部品ライブラリを備えた回路図作成ツールは効率的な設計に役立ちます。次に、PCBレイアウト機能として高度な配線ツールが求められます。高速信号におけるインピーダンス制御や正確なトレース配置は、FR-4基板設計の性能を大きく左右します。 さらに、信号品質、熱挙動、電源分配を解析できるシミュレーション機能も欠かせません。設計ルールチェック(DRC)による自動エラーチェック、3Dビューによる部品配置や筐体との整合確認、Gerber形式への対応なども、実際の製造を見据えた設計には必須の機能です。 FR-4 PCB設計におすすめのソフトウェア Eagle:シンプルかつ実用的な選択肢 ...
夏*石
基板における高品質保護フィルムの重要性について
記事
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Aug 18.2025, 10:56:43
基板の製造から輸送、さらには組立に至るまでの全工程において、欠かすことのできない存在が「保護フィルム」です。基板表面に貼り付けられるこの薄いフィルムは、厚さわずか20?100μmほどですが、移動や保管中に発生する傷、腐食、静電気などのダメージを防ぎます。一見すると単なる「一時的なカバー」に見えますが、選定を誤ったり貼り付けを省略したりすると、PCBの歩留まりが10%以上低下する場合や、完成品に潜在的な不具合を残すことさえあります。本記事では、基板保護フィルムの役割を解説し、その重要性についてご紹介します。 製造工程における「第一の防御壁」 基板は、材料の切断から最終仕上げに至るまで、エッチング、ドリル加工、めっきなど数十にも及ぶ工程を経ます。その過程で基板が損傷するリスクを防ぐのが、保護フィルムの第一の役割です。 まず、傷防止の観点では、エッチング後の基板には線幅0.05mmの微細な配線や0.2?0.5mmのパッドが形成されますが、これらは非常にデリケートです。フィルムを貼らずに基板を積み重ねて搬送すると摩擦でパターンが損傷し、酸化や断線による不良が発生します。実際に、ある工場では保護フィルムを導入することで傷の発生率を8%から0.3%にまで低減しました。 さらに、汚染防止の点でも効果を発揮します。製造中に発生するインクや切削液などが基板表面に付着すると、後工程でのはんだ付け不良や酸化の原因になります。防水性を持つフィルムはこれらの浸透を防ぎ、品質を確保します。 輸送と保管における「環境からの守り手」 完成した基板は輸送や保管の過程で、湿度変化、化学的影響、静電気といったリスクにさらされます。保護フィルムはこれら外部環境から基板を守ります。 特に湿度の高い環境では、銅パッドの酸化や腐食が大きな問題になります。防湿性を備えたCPPフィルムを使用することで、湿気の侵入を90%以上抑え、長期間の保管にも耐えられるようになります。また、輸送時の包装材に含まれる有機酸や工場粉塵の硫化物などによる腐食も、化学的に安定したフィルムによって防ぐことができます。 静電気対策も重要です。わずか100V程度の静電気でもICチップを破壊するリスクがあるため、防静電機能を持つフィルムが不可欠です。導電性粒子を配合したフィルムは静電気の発生を50V以...
夏*石
パッド間隔による高速信号のインテグリティ最適化ガイド
記事
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Aug 18.2025, 10:56:39
基板設計において、高速信号のインテグリティ(信号品質)を確保することは非常に重要です。特に近年のデバイスはより高速かつコンパクト化が進んでおり、信号品質の維持が求められます。その中で見落とされがちな要素の一つが、パッド間隔です。適切なパッド間隔は、クロストークの低減、インピーダンス制御、そして高速回路における信頼性の高いデータ伝送に直結します。本ガイドでは、基板の信号インテグリティにおけるパッド間隔の重要性を解説し、高速設計ルールやクロストーク最小化、差動ペア配線のポイントについて詳しく説明します。 高速基板設計におけるパッド間隔の重要性 高速基板設計では、信号が正確かつ歪みなく伝達されることが求められます。パッド間隔とは、基板上の導電パッド同士の距離を指し、この距離は信号挙動に直接影響を与えます。パッドが近すぎる場合、不要な電気的結合、いわゆるクロストークが発生し、信号品質を低下させる可能性があります。一方、間隔が広すぎると基板レイアウト効率が低下し、インピーダンス特性にも影響します。 高速設計では、信号周波数が100MHzを超えることもあり、わずかなパッド間隔の違いでも深刻な問題を引き起こす場合があります。例えば、パッド間隔が適切でない場合、50Ωや100Ω(差動ペアの場合)のインピーダンスがずれ、反射やデータエラーの原因となります。そのため、パッド間隔は高速信号インテグリティの基礎的かつ重要な要素です。 高速設計における信号インテグリティの基礎 信号インテグリティとは、基板上での電気信号の品質を指します。USB、HDMI、Ethernetなどの高速インターフェースでは、信号インテグリティの維持が安定動作の鍵です。インピーダンスの不整合、クロストーク、信号遅延などがデータ伝送を妨げる要因となります。パッド間隔は、隣接パッドや配線間で発生する電磁干渉(EMI)の程度に影響を与え、これらの要因に直接関わります。 パッド間隔がインピーダンスに与える影響 インピーダンス制御は、高速基板設計の基本原則です。適切なインピーダンスは、信号が配線を沿って伝播する際に反射を防ぎ、データの歪みを抑えます。パッド間隔が狭すぎると、電気容量が増加し、インピーダンスが低下します。特に1GHz以上の高速回路では、インピーダンスのわずかな変動でも信号反射の原因とな...
夏*石
対称スタックアップがPCBの性能と信頼性に与える影響
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Aug 18.2025, 10:56:32
プリント基板設計において、対称スタックアップは性能と信頼性を大きく左右する重要な要素です。では「対称スタックアップ」とは何か、なぜ重要なのかを整理してみましょう。簡単に言えば、対称スタックアップとは多層基板において層をバランス良く配置する設計手法で、基板の中心を境に上下の層が厚み - 材料 - 位置の面で鏡像のように配置されている構造を指します。この方法はPCBの安定性を高め、信号品質や信頼性の確保に直結します。特に高速伝送やインピーダンス制御を必要とする回路において、その効果は顕著です。 PCB設計における対称スタックアップとは 対称スタックアップは単なる見た目の均整ではなく、PCBの性能に直結する実用的な設計です。たとえば8層基板の場合、上位4層と下位4層を材料や銅箔の厚さ、絶縁層の厚みまで揃えて対称に配置します。こうすることで基板全体にかかる応力が均一になり、温度変化や圧力による歪みや反りを防ぐことができます。 もし対称性が保たれていなければ、製造過程や実使用時に基板がねじれたり、信号の伝送にばらつきが生じたり、最悪の場合は早期故障につながります。特に高速データ通信やRF回路のような高精度が求められる分野では、対称スタックアップが信頼性の鍵となります。 信頼性向上における対称スタックアップの効果 対称スタックアップを採用することで、以下のようなメリットが得られます。 反りや機械的ストレスの低減 製造中の高温 - 高圧環境下でも層間の膨張収縮が均一になり、反りや割れを防ぎます。 過酷環境下での耐久性向上 温度変化や振動の影響を受けにくく、特に自動車用電子機器など長寿命が求められる製品に有効です。 安定した製造品質 対称構造は圧力分布が均一になり、層ずれや空隙の発生リスクを抑えます。その結果、歩留まりの向上にもつながります。 こうした利点から、メーカーにとっても設計者にとっても信頼できるPCBを実現するための基本戦略となっています。 高速設計における性能への影響 高速PCB設計では、信号のタイミングと品質が極めて重要です。USB 3.0、PCIe、DDRメモリなどの高速インターフェースは1Gbpsを超える信号速度に対応するため、対称スタックアッ...
夏*石
浸銀基板徹底ガイド:メリット - デメリット - 用途
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Aug 14.2025, 17:33:17
信頼性の高いプリント基板(PCB)の表面処理をお探しなら、浸銀(しんぎん)が有力な選択肢となります。本記事では、浸銀基板の特徴、メリットとデメリット、代表的な用途、設計上の注意点、さらにコスト分析まで詳しく解説します。エンジニア、設計者、購買担当者の方にとって、浸銀処理がプロジェクトに適しているかどうかを判断する手助けになるでしょう。 浸銀基板とは? 浸銀(Immersion Silver、IM Silver)は、PCBの銅パターンを酸化から守り、優れたはんだ付け性を確保するために広く使われる表面処理の一つです。製造工程では基板を薬液に浸し、銅表面に厚さ0.1?0.3μm程度の銀層を析出させます。この銀層が酸化防止のバリアとなり、同時に高い導電性を維持します。 世界のPCBの約10%が浸銀処理を採用しており、特に高い信頼性が求められる分野やRoHS(有害物質規制)対応が必要な製品で利用されています。コスト - 性能 - 使いやすさのバランスに優れることから、多くのメーカーに選ばれています。 浸銀基板のメリット 浸銀処理には以下のような利点があります。 まず挙げられるのは優れたはんだ付け性です。銀層は酸化膜のないクリーンな表面を提供するため、はんだの濡れ性が高く、強固で信頼性の高い接合が可能です。鉛フリーはんだでも良好な結果が得られるため、環境規制対応の製造に適しています。 次に高い導電性です。銀は電気伝導率が非常に高く、信号損失を最小限に抑えることができます。そのため、1GHz以上の高周波信号を扱う通信機器や高速伝送が必要な基板に最適です。 また、表面が非常に平坦である点も大きな特徴です。BGAや0.5mm以下の微細ピッチ部品を実装する際に有利で、組立時の不良リスクを低減します。 さらに、浸銀はRoHS規制に完全準拠しており、鉛や有害物質を含みません。環境規制の厳しい市場向け製品でも安心して利用できます。コスト面でも、ENIG(金 - ニッケルメッキ)より安価でありながら、同等のメリットを享受できる点が魅力です。 浸銀基板のデメリット 一方で、浸銀処理には注意すべき点もあります。 代表的なのは変色しやすいことです。空気中の硫黄分や湿気と反応し、硫化銀が表面に形成されると可はんだ性が低下します。特に湿度が高い...
夏*石
PCB設計における5つの致命的なミス:細部の見落としが製品を台無
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Aug 14.2025, 17:33:09
PCB設計は、限られたスペースの中に精密な「電子都市」を構築する作業です。わずかなミスが信号の歪みやデバイスの焼損、さらにはプロジェクト全体の失敗につながる可能性があります。経験豊富なエンジニアは「ハードウェア不良の9割は設計段階に原因がある」とよく口にします。ここでは、PCB設計において特に多い5つの致命的な間違いを取り上げ、その背後にある原理や実際に起こったトラブルを解説しながら、設計段階で潜むリスクを排除するための方法を紹介します。 1. グラウンド設計の混乱:信号干渉の温床 グラウンド設計はPCBの「基礎」にあたります。しかし初心者の多くは、すべてのグラウンドピンを無造作に接続してしまい、結果として不安定な動作を引き起こします。例えば、アナロググラウンドとデジタルグラウンドを安易に共通化すると、微弱なアナログ信号がデジタル回路の大電流ノイズに埋もれてしまいます。高周波回路では、配線のインダクタンスがインピーダンスとなり、グラウンドが実質的に機能しなくなることもあります。正しい方法は「分割グラウンド+単一点接続」です。アナログ回路とデジタル回路を物理的に分離し、最後に一点で接続します。高周波モジュールの周囲にはグラウンドプレーンを敷き、λ/20間隔でビアを配置して安定した基準電位を確保します。 2. 電源配線の軽視:突然のシャットダウンを招く罠 電源ラインは電子回路の「血管」にあたりますが、単に太さだけを重視してレイアウトやビア設計を怠ると、負荷変動時に電圧降下を起こし、機器が突然停止する危険があります。電源経路が長すぎたり、電流に対してビア数が不足している場合、またデカップリングコンデンサをICの近くに配置していない場合は特に危険です。設計の基本は「最短経路」と「十分なビア数」です。例えば1Aの電流には0.3mm径のビアを2つ用いることが推奨されます。また、ICの電源ピン近くに100nFのセラミックコンデンサと10μFの電解コンデンサを配置し、局所的な電源安定化を図ることが重要です。 3. 信号線の乱雑な配線:高速信号を破壊する原因 高速信号(USB3.0やDDRなど)を扱う設計では、信号線の配置や間隔を誤ると深刻なクロストークや反射が発生します。並行して走る信号線の距離が近すぎる場合や直角配線を行った場合、信号の歪みが発生し、画質不...
夏*石
OSPコーティングPCBの保存期間を延ばす:保管と取り扱いのベストガイド
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Aug 14.2025, 17:33:03
有機はんだ付け保存剤(OSP)は、そのコスト効率と環境への配慮から、プリント基板(PCB)の表面処理として広く利用されています。しかし、OSPコーティングPCBは環境要因に敏感で、保管や取り扱いが不適切だと短期間で品質が劣化してしまいます。では、どうすればOSPの保存期間を最大限に延ばし、基板の性能を長く保てるのでしょうか。答えは、湿度管理 - 温度管理 - 正しい梱包 - 適切な取り扱いを徹底することにあります。本記事では、OSPコーティングPCBを保護し、長期間安定した状態で維持するための実践的な方法を解説します。 なぜOSPの保存期間がPCBの寿命に重要なのか OSPは、PCBの銅表面に薄い有機層を形成し、酸化を防ぎながら組立工程でのはんだ付け性を確保する処理です。金メッキや浸銀と比べ、OSPは湿度や温度に影響を受けやすく、コーティングが劣化すると下地の銅が酸化してしまいます。その結果、はんだ付け不良や製品故障のリスクが高まります。 理想的な条件であれば、OSPコーティングPCBの保存期間は3?6か月程度ですが、管理が不十分だと大幅に短縮されます。逆に、湿度 - 温度管理や梱包を徹底すれば、保存期間を延ばし、不良や廃棄を防ぐことができます。 OSP保存期間に影響を与える要因 OSPコーティングPCBの寿命に影響を及ぼす主な要因は以下の通りです。 * 湿度:相対湿度が70%を超えると、OSP層に水分が浸透し、銅の酸化を引き起こします。* 温度:30℃以上の環境ではOSP層の劣化が急速に進みます。* 汚染物:手指の油分、埃、腐食性ガスなどはコーティングを傷めます。* 梱包:不十分な梱包は湿気や物理的損傷のリスクを高めます。 これらを理解した上で、正しい保管 - 取り扱いを行うことが、保存期間延長の第一歩です。 OSPコーティングPCBの保存期間を延ばすベストプラクティス 1. 湿度管理を徹底する湿気はOSPにとって最大の敵です。理想的な保管湿度は40?60%。除湿機や空調設備を使い、密封袋にシリカゲルなどの乾燥剤を入れて湿度を抑えることが推奨されます。また、湿度計で環境を定期的にモニタリングすることも重要です。 2. 適切な温度で保管する高温はOSP層を劣化させ、低温すぎても基板材料に悪影響を与える可能性...
夏*石
ENEPIGとENIG:PCB表面処理における信頼性で優位に立つのはどちらか?
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Aug 14.2025, 17:32:57
プリント基板(PCB)の表面処理を選択する際、エンジニアやメーカーが最も重視するのは「信頼性」です。現在広く利用されている代表的な処理方法が、化学ニッケル - 浸金処理(ENIG)と化学ニッケル - 化学パラジウム - 金処理(ENEPIG)です。では、どちらがより高い信頼性を発揮するのでしょうか。 一見すると、ENEPIGはパラジウム層を追加することで耐食性を高め、「ブラックパッド」と呼ばれる欠陥を大幅に減らすため、信頼性の面で優位に立つと考えられます。一方、ENIGもコスト効率に優れ、多くのアプリケーションで広く採用されています。本記事では、両者の特徴や性能を比較し、信頼性データ、故障分析、コスト、耐食性などを踏まえて最適な選択肢を探ります。 ENIGとENEPIGとは?PCB表面処理の基本 PCB表面処理は、露出した銅配線を酸化から保護し、はんだ付け性を維持し、長期的な性能を保証するための重要なプロセスです。 ENIG(Electroless Nickel Immersion Gold)は、銅の上に3?6μmのニッケル層を化学的に析出させ、その上に0.05?0.1μmほどの金を浸漬によって被覆する二層構造の表面処理です。ニッケルが銅の拡散を防ぎ、金が腐食から守ることで、安定したはんだ付け性を実現します。 ENEPIG(Electroless Nickel Electroless Palladium Immersion Gold)は、このENIGにさらにパラジウム層(0.05?0.1μm)を加えた三層構造です。この追加層により耐食性が大幅に向上し、ワイヤボンディング性能も改善されるため、より高い信頼性が求められる用途に選ばれています。 ENIGとENEPIGの主な違い 両者の大きな違いはパラジウム層の有無です。この一層の違いが、信頼性や耐久性に大きな差を生みます。 ENIGはコストと性能のバランスに優れ、スマートフォンやノートPC、家電製品など幅広い消費者向け電子機器に使用されています。一方でENEPIGは、航空宇宙、自動車、医療機器など、故障が許されない分野で多く採用されています。 どちらのプロセスも化学めっきによって均一に形成されるため、微細パターンを持つPCBでも安定した被覆が可能です。ただし、E...
夏*石
高周波PCB用ソルダーマスク材料選び:信号損失を最小限に抑えるために
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Aug 13.2025, 11:33:10
高周波プリント基板(PCB)の設計において、ソルダーレジスト材料の選定は信号損失を抑え、性能を最大限に引き出すために欠かせない要素です。特に、低誘電率(Dk)と低損失正接(Df)を持つ材料を選ぶことで、信号インテグリティを確保できます。本記事では、ソルダーレジスト層の誘電率の役割、低損失材料の重要性、そして高周波設計における最適な選び方について詳しく解説します。 ソルダーレジストとは--高周波PCBにおける役割ソルダーレジストはPCBの銅配線を覆う薄い保護層で、ショート防止や酸化防止、はんだ付け時の不要な付着防止などの役割を持ちます。低周波回路でも必要な層ですが、特に1GHz以上の高周波では材料特性が信号伝送に大きく影響します。わずかな材料の違いでも信号遅延や減衰、反射などが発生するため、選定は非常に重要になります。 誘電率(Dk)が信号伝送に与える影響誘電率は電場内でどれだけ電気エネルギーを蓄えられるかを示す値で、PCB材料全般において低いほど高周波に適しています。Dkが高いと信号の伝搬速度が遅くなり、波形歪みやインピーダンス不整合を招く恐れがあります。 一般的なソルダーレジストのDkは3.5--4.5程度ですが、5GHz以上では信号損失の原因になります。これに対し、Dkが2.5--3.0の低誘電率タイプを使うと、信号遅延や反射を大幅に低減できます。例えば10GHzの設計では、Dk4.0のレジストに比べてDk2.8の低Dkレジストを採用することで、タイミング精度を最大10%向上させられます。 損失正接(Df)と信号インテグリティ損失正接(Df)は、電場を通過する際に熱として失われるエネルギーの割合を示します。Dfが高いほど信号エネルギーが減衰しやすく、高周波回路では致命的な影響を与えます。標準的なソルダーレジストのDfは0.02--0.03程度ですが、Df0.01以下の低損失タイプを採用することで、高速信号の減衰を20%以上低減できるケースがあります。 高周波PCBで使用される主なソルダーレジスト材料エポキシ系:コスト効率が高いものの、Dk3.8--4.5、Df約0.02と高周波には不向きです。低-中周波向けです。 ポリイミド系:Dk3.2--3.5、Df約0.01で10GHzまでの高周波に対応可能です。耐熱性にも優れます。 超低Dk/...
夏*石
薄型PCBにおける高密度相互接続(HDI)設計のポイント
記事
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Aug 13.2025, 11:33:05
急速に進化する電子機器の世界では、より小型で軽量、高性能なデバイスへの需要が拡大しています。こうした要求に応えるのが、薄型PCB上での高密度相互接続(HDI)技術です。HDIを活用することで、微細なビアやパッド内ビアの配置、高度な信号インテグリティ管理などを通じて、限られたスペースに多くの機能を効率的に組み込むことが可能になります。結果として、コンパクトながら信頼性と性能を両立したPCB設計が実現できます。 薄型PCBにおけるHDIとはHDI(High Density Interconnect)は、より細い配線、微小なビア、密集した部品配置を用いて、高機能を小型基板上に実現する設計手法です。厚さ0.8mm以下の薄型PCBに応用される場合、特にその重要性が増します。スマートフォン、ウェアラブル端末、医療機器などのコンパクトデバイスでは、基板のわずかな寸法差が性能や実装に大きく影響するためです。 HDI薄型PCBでは、直径0.15mm未満の微小ビア、ブラインドビアや埋め込みビア、パッド内ビアなどの高度な配置戦略が採用されます。これにより、基板面積を削減しつつ電気的性能を維持または向上させることが可能です。結果として、軽量かつコンパクトで、信号インテグリティを損なうことなく複雑な回路を処理できるPCBが完成します。 薄型PCBでHDIを選択する理由薄型PCBにおけるHDIの利点は多岐にわたります。特に小型化が求められるデバイスでは以下の点が大きなメリットです。 スペース効率:部品を高密度に配置できるため、基板全体のサイズを縮小できます。超小型デバイスでの薄型PCB設計に不可欠です。 信号インテグリティの向上:信号経路を短縮し、パッド内ビアを活用することで、信号損失や干渉を最小限に抑え、高周波(1GHz以上)でも安定した性能を確保できます。 軽量化:HDI設計を採用した薄型PCBは軽量で、携帯型-ウェアラブル機器に最適です。 信頼性の向上:HDIの微小ビアはアスペクト比が小さく(通常1:1未満)、従来のスルーホールに比べて熱応力への耐性が向上します。 これらの利点により、HDI薄型PCBは現代電子機器の設計において標準的手法として定着しています。しかし、その性能を最大限に引き出すには、計画的かつ精密な設計が不可欠です。 HDI薄型PCB設...
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