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切削工具とは?種類・材質・加工方法に応じた選び方を解説

19 0 Sep 07.2026, 16:17:12

切削工具は、材料を削って部品の形状や寸法をつくるための道具です。ただし、工具は「硬ければよい」わけではありません。加工方法、ワークの材質、形状、精度、切削条件と組み合わせて、刃先の強さ、粘り強さ、耐熱性、切りくずの排出性を考える必要があります。

重要ポイント切削工具とは、ワークから不要な材料を取り除き、目標の形状・寸法・表面状態に仕上げる工具です。工具の種類は、旋削・穴あけ・フライス・仕上げ・ねじ加工など、加工する目的に応じて選びます。

切削工具とは

切削工具は、工作機械に取り付けて金属や樹脂などのワークを削る刃物の総称です。工具の刃先が材料に入り、切りくずとして不要な部分を分離することで、外径、平面、溝、穴、ねじなどを形成します。切削工具には、ワークを回転させる旋盤で使うものと、工具を回転させるフライス盤やマシニングセンタで使うものがあります。

刃先には、材料を削る硬さだけでなく、衝撃や振動で欠けない靭性、切削熱に耐える性質、切りくずを逃がす形状が求められます。つまり、工具選びは工具単体の性能ではなく、ワークと加工条件を含めた組み合わせの問題です。

切削工具の主な種類

切削工具は、加工方法と目的で分類すると違いを整理しやすくなります。

加工方法代表的な工具主な用途
旋削加工バイト・インサートチップ外径・内径・端面・溝・ねじ
穴あけ加工ドリル通し穴・止まり穴・下穴
フライス加工正面フライス・平フライス・エンドミル平面・側面・溝・ポケット・輪郭
穴の仕上げリーマ・ボーリングバー内径寸法・真円度・内面仕上げ
ねじ加工タップ・ダイスめねじ・おねじ

加工方法別に分類した切削工具の図

工具ごとの役割と使い分け

バイトは旋削加工で使う単刃工具で、ワークの外径や内径、端面などを加工します。インサートチップを交換できるタイプなら、刃先が摩耗したときに工具全体を交換せずに済む場合があります。

ドリルは穴を形成する工具です。穴の径や深さ、通し穴か止まり穴かによって形状や加工条件を検討します。ドリルで開けた下穴を、リーマで寸法や内面状態に仕上げたり、タップでめねじに加工したりすることもあります。

フライス工具は、固定したワークの平面、側面、溝、ポケット、輪郭を加工します。エンドミルは外周や底面の刃を使って、溝や側面、曲面などを加工できる工具です。工具の刃数や径、突き出し量は、形状と切削条件に合わせて選びます。

ドリル・エンドミル・バイト

切削工具の材質

切削工具には、ハイス、超硬合金、サーメット、セラミックス、PCD、CBNなどの材料が使われます。一般に、硬さを重視する材料は耐摩耗性に優れますが、衝撃や振動への強さとのバランスが必要です。工具表面にコーティングを施して、耐摩耗性や耐熱性などを補う場合もあります。

材質は「最も硬いもの」を選べばよいわけではありません。断続切削や細い工具では欠けにくさが重要になり、硬い材料や高温になる加工では耐熱性が重視されます。工件の材質、加工方法、工具径、切削条件を合わせて選定します。

切削工具を選ぶときの確認項目

工具を選ぶ前に、次の情報を整理すると、過不足のない選定がしやすくなります。

  • 加工方法:旋削、穴あけ、フライス、仕上げ、ねじ加工のどれか。

  • ワークの材質:鋼、ステンレス、アルミニウム、樹脂など。

  • 形状と寸法:外径、穴径、溝幅、ポケット深さ、曲面の有無。

  • 要求精度:寸法公差、表面粗さ、真円度、同心度など。

  • 機械と固定:主軸回転数、送り範囲、工具の突き出し、ワークの剛性。

  • 生産条件:試作か量産か、工具交換のしやすさ、加工時間の優先度。

工具の価格やブランドだけで選ぶと、加工中の振動、切りくず詰まり、刃先の欠け、寸法のばらつきにつながることがあります。工具のカタログ値を初期条件として使い、実際のワークと機械で結果を確認しながら切削条件を調整します。

切削工具と各加工方法との関係

切削工具は加工方法を実際の形状に変える役割を持ちます。穴を形成するドリルやタップの使い分けは「穴あけ加工とは」で、工具を回転させて平面や溝を加工する考え方は「フライス加工とは」で確認できます。ワークを回転させる旋削と工具の関係は「旋盤加工とは」、速度や送りなどの設定は「切削条件とは」で詳しく整理しています。

加工の相談先

加工方法や工具の選び方が決まっていない場合でも、図面や3Dデータがあれば必要な工程を整理しやすくなります。CNC加工や基板製造について相談したい場合は、PCBgogoのサービス情報を確認し、加工条件や見積もりについてお問い合わせください。

まとめ

切削工具は、加工方法とワークの条件に合わせて選ぶことで、形状、寸法、表面状態を安定させるための道具です。バイト、ドリル、フライス工具、エンドミル、リーマ、タップなどは用途が異なり、材質やコーティングにもそれぞれ特徴があります。工具名や価格だけで判断せず、加工目的、材料、形状、精度、機械、切削条件を確認して選定することが重要です。

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