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基板シルク印刷の位置基準|部品面・はんだ面の表示ルール

13 0 Sep 22.2026, 10:58:09

基板のシルク印刷は、部品番号、極性、1番ピン、実装方向、コネクタ名などを作業者へ伝えるための表示です。部品面とはんだ面で表示位置や読み方向のルールがばらばらになると、組立、目視検査、返修時に迷いが生じます。小型基板では表示できる面積が限られるため、文字を増やすことより、必要な情報を正しい面・位置・向きで残すことが重要です。

重要ポイントシルク印刷の位置基準では、部品面・はんだ面の区分、読み方向、極性・1番ピンの優先順位、実装後の可視性を一つのルールとして決めます。部品面は読めるが実装後は隠れるといった状態もあるため、CAD画面だけでなく組立状態を想定して確認してください。

シルク印刷の位置基準を先に決める理由

シルク印刷は装飾ではなく、組立と検査のための識別情報です。特に極性部品、IC、コネクタでは、文字、丸印、三角形、切り欠き、外形線などが、部品の向きや1番ピンを判断する手掛かりになります。表示を後から追加すると、パッド、部品本体、板端、固定部と重なりやすくなります。

そのため、部品面・はんだ面のどちらへ何を表示するか、基板を置いたときの主要な読み方向をどうするか、重要な記号をどこへ置くかを、アートワークの初期段階で決めます。基板シルクの役割と一般的な注意点は、「基板シルクスクリーンとは」で確認できます。

部品面に配置する表示の基本ルール

部品面には、部品番号、極性、1番ピン、実装方向、部品外形を優先して配置します。部品を実装する側から見たときに読める位置へ置くことで、組立、手直し、外観確認の際に情報を参照しやすくなります。文字方向は、基板上で定めた主要な読み方向にそろえ、同じ領域で複数の回転方向が混在しないようにします。

ただし、部品面に置けば必ず見えるわけではありません。大型コネクタ、シールド、放熱部品、表示器、背の高い部品の下に文字が隠れることがあります。部品の実装後に極性や部品番号を確認する必要がある場合は、部品の外側や近傍の空き領域へ、読みやすい位置で配置できるかを確認します。

はんだ面に配置する表示の考え方

基板の部品面とはんだ面のシルク配置模式図

はんだ面のシルクは、裏面実装、返修、テスト、組立時の面識別が必要な場合に使います。部品面と同じ番号を裏面にも置く場合は、どちらの面を見ているかを作業者が誤解しないように、面名、位置、組立図との対応を明確にします。

オンライン基板CADのレイヤ表示ガイドでは、トップ面とボトム面では画面上の読み方やミラー表示の扱いが異なることが説明されています。実際の出力では、CADの表示、Gerberの表示、実物を裏返して見る場合で見え方が変わることがあります。したがって、はんだ面の文字は「画面で正しく読めるか」だけでなく、想定する組立・返修の視点で読めるかを、Gerberと組立資料で確認してください。

部品番号・極性・1番ピンの配置優先順位

表示スペースが足りない場合、すべての情報を同じ大きさで残すことはできません。優先順位を決めると、実装ミスにつながる情報を守りやすくなります。

優先度優先して残す表示確認する理由
極性、1番ピン、コネクタ方向、安全上重要な記号方向違い・逆実装の判断に直結する
部品番号、必要な外形線組立・検査・返修時の識別に使う
補助説明、装飾的な文字、重複情報スペース不足時に見直しやすい

この優先順位は、すべての製品に同じ文字数や位置を指定するためのものではありません。部品の機能、組立方法、テスト方法に合わせ、実装・検査で必要な情報を残すための判断順です。

シルクの向き・読み方向を統一する方法

基板上の読み方向を統一するには、まず基板を置いたときの基準方向を決めます。そのうえで、部品番号をどの方向へ読ませるか、90度・180度回転した部品で文字をどう扱うか、部品面とはんだ面でどの視点を基準にするかを、ライブラリとアートワークで共通化します。

IC、LED、ダイオード、電解コンデンサ、コネクタなど方向性を持つ部品では、文字だけに依存しないことも重要です。丸印、三角形、切り欠き、プラス記号などを、部品データと同じ論理で配置します。組立図、BOM、実装データ、Gerberで方向が異なれば、統一された文字方向だけでは組立ミスを防げません。

部品・パッド・基板端とのクリアランスを確認する

位置基準は、どの面へ配置するかだけではありません。文字や記号が部品本体で隠れないか、パッドやソルダーマスク開口へ入らないか、基板端や固定穴へ近づきすぎていないかを確認します。具体的な距離や最小文字サイズは、部品の封装、使用する材料、製造条件、プロジェクトの設計ルールで異なります。

重なりや裁切の問題を詳しく確認したい場合は、「シルクとパッドが重なると何が起きる?」で原因と修正方法を解説しています。本記事では、問題が起きる前に、表示位置をどう決めるかを優先します。

設計レビューで使える表示位置チェックリスト

  • 部品面とはんだ面の表示目的が明確になっているか

  • 極性・1番ピン・コネクタ方向が最優先で残されているか

  • 部品実装後も重要な表示が見える位置にあるか

  • 部品番号と記号の読み方向が基板上で一貫しているか

  • 裏面表示を想定する視点で、文字・記号が正しく読めるか

  • シルク層、パッド、マスク、組立図、BOM、Gerberの表示が一致しているか

  • 部品配置・フットプリント・板外形の変更後に再確認したか

PCBgogoへ製造データを提出する前には、部品面・はんだ面のシルク層を個別に確認し、極性・1番ピン・部品番号が組立資料と一致しているかを確認してください。Gerberデータの出力と確認の基本は、ガーバーデータとはも参考になります。

まとめ

基板シルクの位置設計では、部品面とはんだ面を分けるだけでなく、読み方向、重要表示の優先順位、部品・パッド・基板端との関係、実装後の可視性まで確認します。部品番号より先に極性・1番ピン・コネクタ方向を守り、CAD、Gerber、組立資料の表示を同じ基準でそろえることで、組立時の方向誤認と返修時の識別ミスを減らせます。

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よくある質問

部品面とはんだ面で同じ部品番号を表示すべきですか?

裏面実装、テスト、返修などで識別が必要な場合に検討します。ただし、同じ番号を両面へ置く場合は、どちらの面の部品を示すかが曖昧にならないよう、組立図と表示位置を合わせます。

裏面の文字は必ず反転させる必要がありますか?

CADの表示設定や、どの視点で読むことを想定するかによって確認方法が変わります。画面上の見え方だけで決めず、Gerber出力と実物を裏返して確認する場面を想定し、組立資料との一致を確認してください。

表示スペースが足りない場合、何を残すべきですか?

極性、1番ピン、コネクタ方向など、実装方向の判断に必要な表示を優先します。部品番号や補助情報は、位置変更、略号、別面への配置を検討します。

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