
本稿では、舞台やクラブ向けに設計された音声制御レーザーライトコントローラーの制御回路について紹介します。以下に示す回路は、前置増幅、フォロワー、反転回路、パルス整形、ロジックゲート、トリガー回路、ドライブ回路などから構成されています。
音楽信号はエレクトレットマイクロフォンにより収集され、10kΩのボリューム(感度調整)を通じてオペアンプIC1aの反転入力端に入力され、前置増幅されます。この前置増幅段のゲインはおよそ30dBです。増幅後の信号はダイオードにより整流され、DCパルス信号に変換されます。さらにフィルタ用のコンデンサと並列接続された抵抗によってディレイ回路を構成します。
遅延後のDCパルス信号はIC1bの非反転入力に入力され、インピーダンス変換(フォロワー)されます。この信号はNPNトランジスタ2SC1815Cにより反転されます。回路図には2個の2SC1815Cが描かれており、1個のみ接続する場合、音楽が鳴るとモーターが正方向に回転し、音が止まると停止します。再び音楽が始まると逆回転する構造となっており、2個のトランジスタを接続するとその動作は逆になります。用途に応じて構成を選択可能です。
パルス信号でモーターをリズミカルに動作させるため、パルスをトリガー信号に変換する必要があります。本回路では2つのNANDゲートを用いて波形変換および整形処理を行っています。
ロジック状態に応じてNANDゲートがトリガー信号を出力し、その出力には赤色と緑色のLEDが接続されており、2つの動作モードを視覚的に示します。トリガー信号が発生すると、フォトカプラ内部のLEDが発光し、受光側のフォトトランジスタが光電流を増幅、これによりパワートランジスタのベースが駆動され、モーターが正逆に回転します。これにより、PCBGOGOが設計したこの音声制御レーザーライトは、音楽のリズムに合わせて動作し、動的な舞台演出を可能にします。