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省エネ機能付きアーク溶接機制御回路の紹介
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May 24.2025, 09:37:08
アーク溶接機は、正極と負極が瞬間的に短絡する際に発生する高温アークを利用し、溶接棒の溶材と被溶接材を溶融させて一体化する装置です。
その構造は非常にシンプルで、大出力トランスを中心に構成されています。出力電源の種類により、交流タイプと直流タイプに分類されます。いずれもインダクタンスの原理を活かし、通電と遮断時の電圧変化を利用して高電圧アークを発生させ、溶接を行います。
PCBGOGOが提供する溶接機用省エネ制御回路では、無負荷時の電力損失を抑える設計がなされています。無負荷状態では、電流トランス(LH)に誘導電流が生じないため、トランジスタVT1およびVT2がオフとなり、NE555の出力端子(ピン3)は低電位となります。その結果、リレーKが開放され、交流接触器KMがオフとなり、コンデンサC1が回路に直列接続されます。このとき、電源は省エネモードに入り、次回の溶接動作に向けてC1が微小な起動電流を供給します。
溶接時には、溶接棒がワークと接触した瞬間にLHに誘導電圧が生じ、VT1およびVT2がオン状態となります。それによりICのピン3が高電位となり、リレーKとKMが動作し、溶接機は通常動作モードに移行します。なお、コンデンサC3の容量を調整することで、交流接触器の頻繁な動作タイミングを10秒から20秒の範囲で遅延させることが可能です。
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