今回は、電話の着信ベルに応じて自動で点灯する、省配線で実装可能な整流安定化型ナイトランプ回路をご紹介します。
この回路は、PCBGOGOが提供する汎用PCB上での試作や量産にも対応可能なシンプル構成で、電話信号をトリガーとして光源を制御する設計となっています。
回路の動作原理：
R1 VD1 VD2 V3 C1は簡易整流および電圧安定化を行い、回路全体の電源を供給します。L1 L2は電話回線に接続されており、着信時にライン上に発生するベル信号がC6を介してカップリングされ、VD8 VD9および光カプラの整流とC5によるフィルタリングを経てフォトトランジスタを導通させます。
昼間、光センサーR6の抵抗値が低いためVT7はオフになり、回路のAおよびB点は高電位を保ち、タイマIC NE555は低出力を維持、トリガ出力が発生しないため、負荷ランプHLは点灯しません。
しかし、夜間はR6の抵抗が高くなるためVT7が導通し、信号入力時にB点が低電位となることでNE555が単安定状態に入り、高出力を維持します。VT5が導通し、トライアックVTHが点灯、ナイトランプHLが自動的に点灯します。
通話中は電話回線に音声信号が存在するため、555は出力を維持しランプは点灯状態を保持します。通話終了後、R4からC2への充電が進み、2/3Vccに達すると555はリセットされ、ランプは自動で消灯します。
部品の選定について：
本回路は特別な部品を必要とせず、一般的な電子部品を使用して容易にPCB化が可能です。PCBGOGOの小ロット製造サービスを利用することで、迅速な試作および家庭向け製品開発への応用が期待できます。
夜間に電話着信時だけ点灯する本回路は、使用者にとって大変便利な補助照明機能を提供し、特に高齢者や深夜帯の作業者に適しています。
