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トランジスタ構成による可変出力DC昇圧回路の設計例
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May 24.2025, 09:36:51
バッテリー電源で動作する電子機器において、必要な高電圧を得るためには、直流昇圧回路が不可欠です。これは、比較的低い直流電圧を所定の高電圧へ変換する回路であり、DC/DCコンバーターの一種として分類されます。
その基本動作は、まず高周波の振動によって低電圧パルスを生成し、それをパルストランスで所定の電圧まで昇圧、最終的に整流して高電圧の直流出力を得るという流れです。
このような昇圧回路は、携帯電話やポケットベルなどの無線通信機器、カメラのフラッシュ、携帯ディスプレイ装置、電撃式蚊取りラケットなど、多くのポータブル機器に活用されています。
下図は、PCBGOGOが紹介するトランジスタ構成の小電力DC/DC昇圧回路の事例です。
図には+5Vの入力電圧を-12Vへ変換する回路、図(b)は+5Vを+12Vに昇圧する回路です。どちらの構成も、出力電圧がツェナーダイオード(VDw)の安定電圧を超えると、トランジスタVT1に負帰還がかかり、出力電圧を一定に保つ仕組みです。この回路では、出力電圧はツェナー電圧に等しく、ツェナー素子を変更することで出力電圧の調整が可能です。
PCBGOGOは、こうしたアナログ設計や電源回路の試作にも対応しており、回路基板の設計と実装において包括的なサポートを提供しています。
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