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廊下照明向け省エネ自動オフ回路の設計
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May 24.2025, 09:37:59
かつて多くの照明スイッチは機械式で、使用後にスイッチを切り忘れると電力の無駄が発生していました。現在では、省エネを目的として、照明回路に遅延回路を組み込む事例が増えています。ボタンを押すと照明が点灯し、一定時間経過後に自動で消灯します。
本稿で紹介するPCBGOGOの廊下照明用省エネスイッチ回路では、遅延回路を採用し、照明を一定時間点灯させた後、自動で電源を切る構造となっています。
主な構成部品:
本回路ではスイッチSとして自動復帰式スイッチを使用します。C3の充電電流は約5mAと小さいため、テレビに使用されるタッチスイッチを流用可能です。Kには一般的な12Vリレーを使用します。
回路の動作原理:
AC220Vの商用電源はC1で降圧され、V1、C2で整流および平滑化され、VD2を経て12Vの直流電源を生成し、遅延回路に供給されます。RW1、R4、C3、VT1、VT2で構成された遅延回路が、リレーKのオンオフ制御を担います。
スイッチSを押すと、+12VがC3に充電され、瞬時に充電されたC3がRW1、R4を介してVT1のb-e間に電流を流し、VT1が導通します。続いてVT2も導通し、+12VがKのコイル両端に印加されてKが吸引動作し、接点K1が閉じて照明が点灯します。
放電が進むにつれ、VT1のベース電流が減少し、やがてVT1が遮断、VT2も遮断され、KがオフになってK1が開き、照明が消灯します。C3の容量とVR1、R4の抵抗値により、遅延時間が設定されます。VR1を調整することで、照明の点灯時間を任意に変更できます。
本回路の設計パラメータでは、40?60秒の範囲で遅延時間を調整可能です。
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