
夜間の道路工事においては、作業区域の視認性を高め、通行人や車両の事故を防ぐために赤色警告灯の設置と点灯が必要不可欠です。警告効果を維持しながら消費電力を抑えるためには、点灯ではなく点滅制御が推奨されます。PCBGOGOが提供する本回路は、光センサーを用いた昼夜自動切替機能を備え、夜間に自動で点灯して点滅動作を行い、昼間には自動で消灯するスマート設計が特長です。
採用部品構成:
IC1:MOC3041型ゼロクロストリガー方式の光結合トライアック
C1およびSCR:耐圧400V以上を推奨。SCRの電力定格は負荷に応じて調整
VD1:定電圧5Vのツェナーダイオード
VD2:1N4001汎用ダイオード
VT1:3CK3C型PNPトランジスタ
VT2:3DG6型NPNトランジスタ(いずれもhFE 60以上)
RG:光抵抗(暗時抵抗1MΩ以上 明時抵抗10kΩ以下)
RP1:基板直付け可能な横型可変抵抗器
R3 R4:定格1Wの抵抗器
回路動作原理
警告灯の点滅は、NPN型トランジスタVT2とPNP型トランジスタVT1により構成されたコンプリメンタリ型超低周波発振回路によって実現されます。発振周波数はRP1により調整可能です。光抵抗RGをVT2のベースとGND間に接続することで、光制御回路を構成し、夜間は高抵抗状態となることで発振を開始し、警告灯が点滅動作に入ります。
VT1のコレクタ出力が高電位の時にIC1がトリガーされ、SCRが導通し警告灯が点灯。低電位になるとIC1がオフとなりSCRも遮断、警告灯が消灯するというサイクルが繰り返されます。点滅制御はすべてこの超低周波発振回路により行われます。
また、C1 VD1 VD2で構成される容量降圧式電源回路により、回路全体に安定した5Vの直流電源が供給され、部品点数を抑えながら高効率な動作が可能です。