
本回では、PCBGOGOが提供する多チャンネル対応型の広告灯制御回路の応用例を紹介します。この回路は、広告照明において視覚的なインパクトを高めるために、順次点灯制御を可能にする電子設計となっています。
本回路では、VT1およびVT2とその周辺部品によって構成される鋸歯波発生器が基盤となり、この鋸歯波信号はエミッタフォロワ回路で整形された後、可変抵抗W1を通じてSL323の入力端子⑧に印加されます。SL323は複数の出力端を持つタイミング制御ICであり、その出力端⑤④③②が順に動作し、対応するVT4からVT7のトランジスタと組み合わされた反転回路を駆動します。この反転信号によって双方向サイリスタが順次導通し、各広告灯が順次点灯します。
鋸歯波の後半ではSL323の出力が高速に遮断され、各灯も瞬時に消灯します。次の周期が始まるとこの点灯動作は繰り返され、鋸歯波の変調による動的なフラッシュ効果が得られます。
使用される各トランジスタはVceo15V以上、hFE40以上の特性を持ち、BT33は分圧比ηが0.45以上であることが推奨されます。負荷に応じて適切な双方向サイリスタを選定することも重要です。W2を調整することで鋸歯波発生器の発振周期が変化し、点灯の周期を制御可能です。また、W1の調整によりSL323に印加される信号の振幅が変わるため、全灯状態の持続時間を変更することができます。
調整時に特定のサイリスタが導通しない場合は、電流制限抵抗を100Ω(R51~R54)に交換してください。本回路はACラインに接続されているため、アース線とライブ線の接続は配線図通りに行い、作業時には安全に十分注意してください。
PCBGOGOではこのような照明制御基板のカスタム製造にも対応しており、多層構造や高速信号要件を含む特殊設計にも柔軟に対応可能です。