
****
自動昇圧ポンプ設計における水路接地を利用したトランジスタバイアス回路
2
0
May 21.2025, 09:44:55
水路自体が良好な接地体であるため、本回路では水路と接地抵抗をトランジスタV2、V3、V6のバイアス回路の一部として利用しています。電源の正極を接地した状態で、各電極には一本の配線のみで関係するトランジスタの駆動が可能となり、その動作原理は読者自身で容易に分析できます。
図の中で、C3、C4はノイズ除去用コンデンサであり、電極b、cの配線がコントローラから屋上の水槽へと向かう際に、照明用電源の相線に並行することで誘導される電流がV3、V6のベースに流れ込み、回路の正常動作を妨げるのを防止しています。本回路は回路図通りに適正な部品を選択し、正確に組み立てることで正常に動作します。J1は小型リレー、Jは交流接触器を示しています。
給水管内に水が無い場合、管内は空気で満たされます。水が流入してもこの空気が排出されないと、感知電極は水に触れられず、水ポンプを起動できません。また水ポンプ作動時には給水管が負圧状態となるため、空気の侵入は水圧不足を招き、水槽への給水が不十分となります。
水槽の電極は、水蒸気の蒸発による誤動作を防止するためにも工夫が必要です。筆者は接続用シース線を裂いて、長短の2本の電極として水槽に挿入し、絶縁被覆を剥がさず銅芯を露出させ、陶器のクランプで固定しています。接地電極は亜鉛メッキ管に直接はんだ付けするか、近隣の地中に埋設してください。
フォロー