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多層基板の圧着順序は完成品の性能に影響するのか
41 0 May 27.2025, 11:09:01
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多層基板の圧着順序は、完成品の性能に対して一定の影響を与えます。以下にPCBGOGOの具体的な見解を示します。

信号の完全性への影響

圧着順序が異なると、層間の誘電体厚が不均一になる可能性があり、これにより信号伝送の特性インピーダンスが変化します。特性インピーダンスが不連続となると、信号伝送中に反射が発生し、信号の完全性が損なわれ、波形歪みや伝送遅延などの問題が発生します。特に高速信号を扱う多層基板では、圧着順序が不適切であると特定の層の誘電体が設計より薄くなり、その層の伝送線の特性インピーダンスが低下し、反射が増加します。

機械的特性への影響

圧着順序は、多層基板の層間の接着強度や全体の平坦性にも影響します。不適切な圧着順序は、層間の接着が不十分となり、使用中に層間剥離が発生しやすくなり、基板の信頼性が低下します。また、不適切な順序によって基板の反りや変形が生じる可能性もあります。例えば、内層に厚い層を先に圧着し、外層に薄い層を後から圧着する場合、内外層の収縮率の違いによって内部応力が生じ、基板が反ってしまうことがあります。

放熱性能への影響

多層基板内の各層には、電源層、グランド層、信号層などそれぞれ異なる機能があります。適切な圧着順序を設計することで、これらの層の間の熱伝導を最適化し、効率的な放熱が可能となります。逆に、圧着順序が不適切であると熱の逃げ道が阻害され、基板動作時の温度が上昇し、電子部品の性能や寿命に悪影響を及ぼす恐れがあります。例えば、熱伝導性に優れた層を発熱部品に近い層として配置し圧着することで、効率的に熱を逃がすことができますが、熱伝導性の低い層が間にあると、かえって熱がこもってしまいます。

多層基板の設計および製造においては、基板構造、材料特性、性能要件などを総合的に考慮し、適切な圧着順序を決定することが求められます。PCBGOGOは多層基板製造において豊富な経験と専門技術を有しており、お客様のニーズに基づいて圧着順序などのプロセスパラメータを最適化し、高品質な多層基板をご提供いたします。

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